私はけっこういろいろなものにフェチを感じる人間なのだが、
やはり趣向をいえばUWが最強である。
真剣にというのは少し変かもしれないが、
本気で萌えを感じられるフェチはUWだけだ。

しかし、周知のようにUWフェチの世界は狭い。
広大なインターネットでもその手のサイトは
数少なく、日本語で参加可能なサイトに限れば数えるほどもないだろう。

私の場合、コミニュケーションとしての手段が「絵」である
ことが多いため、さらに参加できる場は狭くなる。
そこで間口を広げる意味でもどこかに何か描いて投稿でも
してみようか?という気持ちになったのである。
(たまたまその日、よく投稿していたBBSが停止してたという
事情もあったのだが)

PSHというサイトがある
身体にぴったり密着した宇宙服やパイロットスーツ、
ウエットスーツやプラグスーツを
着用した女性に萌える人たちの集まるサイトだ。
私もプラグスーツや松本零士の宇宙服には
目がなかったので、とりあえずエヴァの
綾波を描いて投稿してみたのだが、その反応に驚いた。
罵倒されないまでも黙殺されるような気がしていたのに、
親切で温かみのあるレスがたくさん返ってくるのである。

なにやら嬉しくなってしまった。
UW絵をコンスタントに描いている絵師は
皆無に等しい。
したがって私には「お絵かき仲間」というのがほとんど
いなかったのである。
PSHでレスをくれた人たちはほとんどが絵師である。
CGを始めて半年足らずの私はすっかり仲間ができたような
気分になり、暇を見てはスーツ系のイラストを描いて
投稿していた。なにやら楽しくて仕方がなかった。

以下はその時期に投稿した絵に付けた駄文の引用である。
「北斗の拳」を知らないとわからないネタが多々あるが、
↓興味のある方はご一読いただきたい。


フェチ画に目覚めて早半年・・・・
ずいぶんたくさん描きましたが、
フェチ画というのは北斗神拳に似ているかも
知れません・・・・・
つまり、相手の秘孔(ツボ)を突かなければ
殺すことはできないということです・・・・

殺すなどとはずいぶん乱暴な表現ですが、
要は観て下さる方のツボを突き、
萌えさせることが出来れば、まず、
絵師の勝利と言えるのではないでしょうか?
しかし、ことフェチ画に関してはその特殊性において
画力や構成力だけで相手を萌えさせることは、
およそ至難の業であり、一般的なエロ画や萌え画と
比してフェチ画はその急所とも言うべき範囲が
極めて狭く、必殺の一撃を相手に叩き込むことは
非常に困難と言わなければなりません。

ましてフェチの世界は、まるで修羅の国のごとく
果てしなく広く、深く
住人たちは千差万別、多種多様、複雑微妙。
およそ想像を絶する聖帝サウザーのごとき
奇怪な経絡秘孔をお持ちの方も数知れず・・・

このような方々を相手に、
ネコの額のごとく狭量な己が価値観と
世界観に加え、貧相な専門知識と
拙劣な画力をもって挑むのは
まさに無謀以外の何物でもなく、
いかに趣味でやっている領分とはいえ、
この数ヶ月、自分の実力不足と浅はかさに
忸怩たる思いを痛感せざる得ない
私めでございます。

専門分野たるUWですら未だに
必殺の経絡破孔を見出せず、
最近は、すっかり及び腰になってしまい、
私の未熟な絵に過分なレスをくださる
皆様のお気持ちがうれしくて、
こちらにばかり投稿している自分が
情けないのですが・・・・
いや、このような考えが愚かしい
ことは重々承知しているつもりで
ございます。
ここ数日の激務で脳が疲弊しているので
ございます。
まったく疲れていると思考がショートして
このような愚にもつかない屁理屈を
こね出すものでございます。
ここまで読んでくださった方、
ありがとうございます。
笑っていただけると幸いです。

・・・・駄文、失礼いたしました。
では、私は仕事に戻ります。
|彡サッ!

…「仕事に戻ります。」などと言っている。
この頃はまだ私も、某広告会社の社員であったのだ。
仕事中に会社のPCで描いて投稿していたのだから
まったくとんでもない不良社員だったといえる。

その後、会社は倒産した。
それを契機に私はふたたびUW絵を描き始めた。
正直、たいして多くもなかったスーツネタを
使い果たしていたことはあったのだが、
やはり、自分の原点に戻るべきだと思ったのだ。

以来、PSHには投稿していない。
ひたすら孤独にUWのアニメやイラスト、漫画を描いている。
はっきり言って、「絵を描いて投稿し、仲間同士で感想を語り合う」という
サークル的な活動で言えばPSH時代が一番楽しかった。

「自分が真性のスーツフェチであったなら」

何度かそう思ったほどだ。己が体質を呪わしくすら思った。
しかし、私の本質はやはりUWにあるのだ。
スーツ絵ではなにかが萌えきれない。
私が萌えつきることができるのはやはりUWだけなのだ。

「フェチ」とは病気と同義語であろう。
私はこの呪われた体質のため、大きく人生を踏み外している。
未だに就職もせず、その場しのぎのバイトを転々として
今日に至っているのもひとえにこのサイトを立ち上げるためである。
アニメなどは人生の時間そのものを削らなければ
容易に完成出来るものではない。

恋愛もしてみたが、どうしても物足りない。
犯罪者になりたくないので現実と妄想を混同するわけにもいかず、
普通の恋愛をしようとするとストレスになってしまうのだ。
そういう違和感は相手にも必ず伝わる。
結果、心が離れてしまう…そんなことを繰り返した。
愚かであろうか?普通の人は頭の中に切り替えスイッチを作る。
もちろん、私もそうしてきた。しかし、どうしてもうまくいかない。
私の切り替えスイッチは故障している。

私は重症なのだろう。
そうでなければここでこうしてこんな駄文を書いている
はずがないからだ。
しかし、こうしてサイトも立ち上げた。
そろそろ人生の転機を迎えるべきなのかもしれない。
しかし、自分がそう簡単に「変われる」とは
どうしても思えないのである。